老人ホームの費用(2026年)
施設種類別・地域別の老人ホーム月額費用データ
全国平均データ
| 区分 | 月額(目安) |
|---|---|
| 節約型(低め) | 10.0万円 |
| 平均的 | 20.0万円 |
| ゆとり型(高め) | 40.0万円 |
費用の内訳
全体の約50%
全体の約23%
全体の約15%
全体の約8%
全体の約5%
詳細解説
老人ホームの費用は高齢化が進む日本において多くの家族が直面する重要な問題です。2026年現在、老人ホーム・介護施設の月額費用は施設の種類によって大きく異なり、公的施設である特別養護老人ホーム(特養)では月6万〜15万円、民間の介護付き有料老人ホームでは月15万〜35万円、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では月10万〜25万円が全国的な相場です。これらの月額費用には施設利用料(居住費)、食費、介護サービス費、管理費・共益費などが含まれますが、施設によって内訳の表示方法が異なるため、比較する際は「月額の総支払い額」で揃えて検討することが大切です。入居一時金も施設タイプによって0円から数千万円まで大きな幅があります。特養は入居一時金不要ですが、要介護3以上が入居条件で待機期間が半年〜数年に及ぶことも珍しくありません。介護付き有料老人ホームは入居一時金0円のプランから数百万〜数千万円のプランまで様々で、入居一時金を多く支払うと月額費用が下がる「前払い方式」を採用している施設が多いです。家族の介護状況や本人の要介護度、経済状況、入居を希望するエリアなど、複数の条件を総合的に考慮して最適な施設を選ぶことが大切です。
老人ホームの種類別に費用の詳細を比較してみましょう。最も費用が安いのは特別養護老人ホーム(特養)で、要介護3〜5の方が対象の公的施設です。月額費用は多床室(相部屋)で月6万〜10万円、個室(ユニット型)で月10万〜15万円が目安です。ただし入居待ちが全国平均で約36万人(2025年時点)と非常に多く、申し込みから入居まで半年〜3年以上かかるケースが一般的です。介護老人保健施設(老健)は退院後のリハビリを目的とした施設で、月額8万〜15万円と比較的安価ですが、原則として入居期間は3〜6カ月と限定的です。介護付き有料老人ホームは24時間の介護サービスが受けられる民間施設で、月額15万〜35万円に加えて入居一時金が0〜数千万円かかります。手厚い介護と充実した設備(個室、浴室、レクリエーション施設など)が魅力ですが、費用負担は最も大きくなります。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は比較的自立度の高い高齢者向けの賃貸住宅で、月額10万〜25万円、敷金として月額賃料の2〜3カ月分が必要です。安否確認と生活相談が基本サービスとして含まれ、介護サービスは外部の事業者と別途契約する形式が一般的です。グループホームは認知症の方を対象とした小規模施設で、月額12万〜20万円、入居一時金は0〜数十万円です。5〜9人の少人数で家庭的な雰囲気の中で生活できるのが特徴です。
老人ホームの費用負担を軽減するために活用できる公的制度や支援策について解説します。まず介護保険制度により、介護サービス費の自己負担は原則1割(一定以上の所得がある方は2割または3割)に抑えられています。さらに「高額介護サービス費制度」により、1カ月の介護サービス費の自己負担額が一定の上限を超えた場合、超過分が払い戻されます。上限額は所得区分に応じて月1万5,000円〜14万100円で、一般的な年金生活者であれば月4万4,400円が上限です。また「特定入所者介護サービス費(負担限度額認定制度)」は、所得が低い方を対象に施設の居住費と食費の負担を軽減する制度で、認定されると居住費が月0〜2万5,200円、食費が月9,000〜4万3,350円に減額されます。この制度を利用すると特養の月額費用が3万〜8万円程度まで下がるケースもあります。医療費控除も見逃せないポイントで、特養やグループホームの介護サービス費の一部は確定申告で医療費控除の対象になります。介護付き有料老人ホームでの介護費用も一定の条件を満たせば医療費控除が適用されます。これらの制度は自分から申請しないと適用されないものが多いため、入居前にケアマネージャーや市区町村の介護保険課に相談して、利用可能な制度をすべて確認しておくことが費用負担の軽減につながります。
老人ホームの入居に備えた長期的な資金計画の立て方をご紹介します。仮に月額費用20万円の施設に75歳で入居し、平均寿命(男性約82歳、女性約88歳)まで生活すると仮定した場合、男性で約1,680万円(7年間)、女性で約3,120万円(13年間)の費用が必要になります。入居一時金がある施設の場合はさらに数百万〜数千万円が加算されるため、トータルで2,000万〜5,000万円という金額を視野に入れた準備が求められます。主な資金源としては公的年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金で月12万〜20万円程度)、退職金・貯蓄、不動産の売却・活用(自宅をリバースモーゲージで現金化する方法もある)、民間の介護保険や終身保険の解約返戻金などが考えられます。年金収入だけでは月額費用を賄えない場合は、不足分を貯蓄から取り崩すことになるため、入居前に「年間の不足額×想定入居年数」を計算して必要な貯蓄額を算出しておくことが大切です。40〜50代のうちから計画的に準備を始めれば、iDeCoやNISAなどの税制優遇制度を活用した資産形成で必要資金を効率的に準備できます。また、親の介護費用を子世代が負担する場合は、兄弟姉妹間で事前に負担割合を話し合っておくことがトラブル防止のために不可欠です。介護費用の問題は先送りにすればするほど選択肢が狭まるため、元気なうちから家族で話し合い、具体的な数字をもとに計画を立てておくことを強くおすすめします。
よくある質問
老人ホームの月額費用はいくら?
老人ホームの入居一時金はいくら?
老人ホームの費用を抑える方法は?
老人ホームの費用は誰が負担する?
都道府県別データ
各都道府県のリンクをクリックすると、地域ごとの詳細な老人ホームの費用データを確認できます。