最低賃金(2026年)
2026年度の都道府県別最低賃金と全国加重平均の一覧データ
全国平均データ
| 区分 | 月額(目安) |
|---|---|
| 節約型(低め) | 955円 |
| 平均的 | 1,055円 |
| ゆとり型(高め) | 1,163円 |
費用の内訳
全体の約21%
全体の約21%
全体の約20%
全体の約19%
全体の約18%
詳細解説
最低賃金は「最低賃金法」に基づいて国が定める賃金の最低額で、使用者(雇用主)は労働者に対してこの金額以上の賃金を支払わなければなりません。パート・アルバイト・契約社員・派遣社員・正社員など、雇用形態に関係なくすべての労働者に適用されます。2026年10月の改定で全国加重平均は時給1,055円となり、政府が目標に掲げてきた「2020年代の早期に全国加重平均1,000円超」をすでに達成しています。都道府県別では東京都が1,163円で最高、次いで神奈川県1,162円、大阪府1,114円、埼玉県1,078円、愛知県1,077円と続きます。一方、最も低いのは秋田県の955円で、東京都との差は208円、1日8時間勤務で1,664円、月22日勤務で36,608円、年間で約44万円もの収入差になります。この地域間格差は長年にわたって議論されており、地方から都市部への人口流出の一因とも指摘されています。最低賃金は毎年10月に改定され、近年は年3〜5%のペースで引き上げが続いています。労働者にとっては収入増、事業者にとっては人件費増という両面があり、特に中小企業・個人事業主への影響は大きいため、政府は業務改善助成金などの支援策も並行して実施しています。
最低賃金の種類は「地域別最低賃金」と「特定最低賃金(産業別最低賃金)」の2つがあります。一般的に「最低賃金」と呼ばれるのは地域別最低賃金で、都道府県ごとに毎年改定されます。特定最低賃金は特定の産業(鉄鋼、自動車、電子部品など)に従事する労働者を対象としたもので、地域別最低賃金より高い金額が設定されています。両方が適用される場合は、高い方の金額が適用されます。最低賃金の計算方法は雇用形態によって異なり、時給制の場合はそのまま時給額と比較し、日給制の場合は日給÷1日の所定労働時間、月給制の場合は月給÷1ヶ月の平均所定労働時間で時給換算して比較します。月給制で注意が必要なのは、通勤手当、家族手当、時間外手当、深夜手当、休日手当、皆勤手当、精勤手当、賞与は最低賃金の計算に含めないという点です。基本給+諸手当(上記を除く)のみで時給換算し、最低賃金を上回っているかを確認する必要があります。月給18万円(各種手当除く)で月の所定労働時間が173.8時間(1日8時間×21.7日)の場合、時給換算は約1,036円になります。東京都(1,163円)や神奈川県(1,162円)で働いている場合、この月給では最低賃金を下回っている可能性があるため確認が必要です。
最低賃金の推移を振り返ると、近年の引き上げペースは加速しています。2015年度の全国加重平均は798円でしたが、2020年度は902円(コロナ禍で1円のみの引き上げ)、2023年度は1,004円(初の1,000円台突破)、そして2026年度は1,055円と、10年間で約257円(32%)上昇しました。政府は「2030年代半ばまでに全国加重平均1,500円」という新たな目標を掲げており、今後も年3〜5%のペースで引き上げが続く見通しです。仮に毎年5%ずつ上昇した場合、2030年には全国加重平均が約1,280円、2035年には約1,635円に達する計算になります。この最低賃金の上昇は労働者の生活水準向上に直結しますが、一方で中小企業や飲食・小売業にとっては人件費の増大が経営を圧迫する要因にもなっています。厚生労働省の調査によると、最低賃金の引き上げに伴い、パート・アルバイトの時給が上がった事業所は約70%に上りますが、同時に労働時間の短縮やシフトの削減を行った事業所も約15%あり、必ずしも労働者の月収増に直結するとは限らない面もあります。また、最低賃金の引き上げは扶養控除の「103万円の壁」「130万円の壁」問題にも影響し、最低賃金が上がることで壁に到達する労働時間が短くなるというジレンマも生じています。
最低賃金で働く場合の収入シミュレーションと生活設計について考えてみましょう。全国加重平均の時給1,055円でフルタイム(1日8時間×月21.7日=月173.8時間)勤務した場合、月収は約18万3,400円、年収は約220万円です。ここから社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険で月約2万7,000円)と所得税(月約2,500円)が差し引かれ、住民税(2年目以降、月約6,500円)を含めると手取りは月約14万7,000〜15万3,000円になります。東京都の最低賃金1,163円の場合、月収約20万2,000円、手取りは月約16万3,000〜17万円です。この手取り金額で一人暮らしが可能かどうかは住む地域によります。地方都市(家賃3万〜4万円台)であれば手取り15万円で生活費を賄えますが、東京23区(家賃7万〜9万円)では手取り17万円でもかなり厳しいのが現実です。最低賃金で収入を増やすには、深夜帯(22時〜翌5時)のシフトで25%割増の時給を得る、副業・ダブルワークで労働時間を増やす、資格取得(簿記、TOEIC、ITパスポートなど)で時給の高い仕事に転職するといった方法があります。当サイトの時給→年収変換ツールや手取り計算ツールで、あなたの時給でのリアルな収入を確認し、生活設計に役立ててください。
よくある質問
2026年の最低賃金はいくら?
最低賃金はいつ改定される?
最低賃金を下回る給料は違法?
最低賃金で月いくら稼げる?
都道府県別データ
各都道府県のリンクをクリックすると、地域ごとの詳細な最低賃金データを確認できます。