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固定資産税(2026年)

土地・建物別の固定資産税と都市計画税の全国平均データ

全国平均データ

区分月額(目安)
節約型(低め)5.0万円
平均的12.0万円
ゆとり型(高め)25.0万円

費用の内訳

土地5.0万円

全体の約42%

建物6.0万円

全体の約50%

都市計画税1.0万円

全体の約8%

詳細解説

固定資産税は土地や建物などの不動産を所有している人に対して、毎年1月1日時点の所有者に課税される地方税です。2026年時点の標準税率は課税標準額の1.4%で、これに都市計画区域内の不動産には都市計画税(上限0.3%)が加算されます。全国の一戸建て住宅の固定資産税+都市計画税の年間平均額は約10万〜15万円ですが、土地の広さや建物の構造・築年数、所在地によって5万〜25万円以上と大きな差があります。新築の場合は建物の評価額が高いため税額も高めですが、木造住宅は新築後3年間、鉄骨・RC造は5年間(長期優良住宅は5年・7年間)にわたり建物の固定資産税が1/2に減額される特例があります。この減額期間が終了すると一気に税額が上がるため、「固定資産税が急に高くなった」と感じる方が多いのですが、これは減額の終了によるもので評価額が上がったわけではありません。固定資産税の仕組みを正しく理解しておくことは、住宅購入の資金計画やランニングコストの見積もりにおいて非常に重要です。なお、当ページでは税額の計算方法や制度の概要を解説していますが、個別の税務相談は税理士または市区町村の税務課にお問い合わせください。

固定資産税の計算は「課税標準額×税率」というシンプルな式ですが、課税標準額の決まり方がやや複雑です。土地の場合、まず各市区町村の固定資産評価員が公示地価の約70%を目安に「評価額」を算定します。そこに住宅用地の特例が適用され、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)は評価額の1/6、200㎡超の部分(一般住宅用地)は1/3に課税標準額が軽減されます。建物については、再建築費(同じ建物を新築した場合の費用)に経年減点補正率を掛けて評価額が算定されます。木造住宅の経年減点補正率は築25年で約0.2(20%)まで下がりますが、最低でも0.2を下回ることはないため、築古でもゼロにはなりません。鉄骨・RC造のマンションは耐用年数が長い分、減点補正率の低下がゆるやかで、築30年でも0.3〜0.4程度が維持されます。土地の固定資産税の全国平均は年間約5万円、建物は約6万円、都市計画税は約1万円で、合計すると年間約12万円が持ち家世帯の平均的な負担額です。評価替えは3年に一度(直近は2024年度)行われ、地価の変動や建物の経年劣化が反映されます。

固定資産税の金額は不動産の所在地によって大きく異なります。東京都23区の標準的な一戸建て(土地30坪・建物30坪・築10年の木造)の場合、固定資産税+都市計画税で年間20万〜35万円程度が一般的です。一方、地方都市では同規模の住宅でも年間6万〜12万円に収まることが多く、東京の半分以下になるケースも珍しくありません。この差の主な原因は土地の評価額で、東京都心の住宅地は坪あたり200万〜500万円なのに対し、地方都市では坪5万〜30万円と10倍以上の開きがあります。マンションの場合は、土地の持分が戸建てより小さいため土地分の税額は低くなりますが、RC造の建物は経年減点補正率の低下がゆるやかなため、築20〜30年でも建物分の税額が比較的高く維持されます。タワーマンションの高層階は2017年度の税制改正以降、階数に応じた補正(最上階が約5%増、最下階が約5%減)が適用されるようになりました。固定資産税は住宅ローンの返済とは別に毎年かかる継続的なコストであり、住宅購入時のシミュレーションには必ず組み込むべき費用です。35年間の累計では一戸建てで350万〜700万円、マンションで280万〜500万円にもなります。

固定資産税の納付方法と負担軽減のポイントを整理しましょう。納税通知書は毎年4月〜6月に届き、年4回の分割払いか一括払いを選択できます。一括払いにしても割引はない自治体がほとんどですが、口座振替やクレジットカード払いを利用するとポイント還元分だけお得になります。2026年現在、多くの自治体でPayPay、LINE Pay、au PAYなどのスマホ決済にも対応しており、ポイント還元率0.5〜1.0%の恩恵を受けられます。年間12万円の固定資産税をポイント還元1%のカードで支払えば1,200円分のポイントが貯まる計算です。固定資産税を軽減できる制度としては、新築住宅の減額(前述の3〜7年間1/2)のほか、住宅のバリアフリー改修・省エネ改修・耐震改修を行った場合に翌年度の固定資産税が1/3〜1/2に減額される制度があります。また、固定資産の評価額に不服がある場合は、評価替えの年度に限り「固定資産評価審査委員会」に審査を申し出ることができます。相続した空き家の土地は住宅が建っている限り住宅用地の特例(1/6軽減)が適用されますが、2015年に施行された空き家対策特別措置法により「特定空き家」に指定されると特例が解除され、税額が最大6倍に跳ね上がる場合があるため注意が必要です。固定資産税は長期にわたって家計に影響する費用ですので、制度を正しく理解し、活用できる軽減措置は漏れなく適用していきましょう。

よくある質問

固定資産税は年間いくら?
一戸建ての全国平均は年間約10万〜15万円、マンションは約8万〜12万円です。土地・建物の評価額と所在地の税率により5万〜25万円と幅があります。
固定資産税の計算方法は?
固定資産税=課税標準額×1.4%(標準税率)です。土地は住宅用地の特例で評価額の1/6に軽減されます。新築建物は3〜5年間、税額が1/2に減額される特例もあります。
固定資産税の支払い時期は?
毎年4月〜6月頃に納税通知書が届き、年4回(6月・9月・12月・翌2月が一般的)に分けて納付するか一括払いを選べます。自治体によって納期は異なります。
固定資産税を安くする方法は?
住宅用地の特例(200㎡以下で1/6に軽減)の適用確認、新築住宅の減額制度の活用、評価額に疑問がある場合の審査申出などが有効です。ただし税額の操作は制度の範囲内に限られます。

都道府県別データ

各都道府県のリンクをクリックすると、地域ごとの詳細な固定資産税データを確認できます。

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