プロパンガスと都市ガスの基本的な違い
引っ越し先を探していて「プロパンガス」と「都市ガス」の違いが気になった方、多いですよね。実はこの2つ、料金が1.5〜2倍も違うことがあるんです。
まず基本的な違いを押さえておきましょう。
| 項目 | 都市ガス | プロパンガス(LPガス) |
|---|---|---|
| 原料 | メタンが主成分の天然ガス | プロパン・ブタンが主成分 |
| 供給方法 | 地下の導管(パイプライン) | ガスボンベで個別配送 |
| 熱量 | 約11,000kcal/㎥ | 約24,000kcal/㎥ |
| 普及エリア | 都市部中心 | 全国(特に地方・郊外) |
| 料金設定 | 規制料金(認可制)に近い | 自由料金(業者ごとに異なる) |
| 利用世帯割合 | 約53% | 約40% |
プロパンガスは熱量が都市ガスの約2.2倍あるため、同じ料理・お湯を沸かすのに必要な量は少なくて済みます。しかし、単価が高いため結果的に支払い額は高くなることがほとんどです。
料金比較(基本料金・従量料金・年間コスト)
「で、結局いくら違うの?」というのが一番気になるポイントですよね。全国平均のデータで比較します。
| 項目 | 都市ガス | プロパンガス |
|---|---|---|
| 基本料金 | 約750〜1,000円/月 | 約1,500〜2,000円/月 |
| 従量料金 | 約130〜160円/㎥ | 約400〜650円/㎥ |
| 月額(一人暮らし・5㎥使用) | 約1,500円 | 約3,500円 |
| 月額(二人暮らし・10㎥使用) | 約2,300円 | 約5,800円 |
| 年間コスト(一人暮らし) | 約18,000円 | 約42,000円 |
| 年間コスト差(一人暮らし) | 約24,000円の差 | |
一人暮らしでも年間約2.4万円の差、二人暮らしなら年間約4万円以上の差になります。これは見逃せない金額ですよね。
お住まいの地域のガス料金はガス代の都道府県データで確認できます。ガス代計算ツールで自分の使用量に合わせた金額もシミュレーションできますよ。
オール電化の光熱費はいくら?ガス併用との比較
「いっそオール電化にした方が得なんじゃ?」と考える方も多いでしょう。実際のデータを見てみましょう。
| 項目 | オール電化 | 都市ガス併用 | プロパンガス併用 |
|---|---|---|---|
| 電気代(月平均) | 約11,000円 | 約5,500円 | 約5,500円 |
| ガス代(月平均) | 0円 | 約3,200円 | 約5,500円 |
| 光熱費合計(月) | 約11,000円 | 約8,700円 | 約11,000円 |
| 年間光熱費 | 約132,000円 | 約104,400円 | 約132,000円 |
意外な結果ですよね。オール電化はプロパンガス併用とほぼ同額、都市ガス併用よりは高くなるケースが多いんです。
ただし、オール電化は深夜電力プランを活用すると大幅に安くなる可能性があります。エコキュートの給湯を深夜に回すだけで、月2,000〜3,000円節約できることも。
電気代の詳しいデータは電気代の都道府県データで、シミュレーションは電気代計算ツールでどうぞ。
都道府県別のガス料金データ
プロパンガスは自由料金制のため、地域によって料金差が非常に大きいのが特徴です。
| 地域 | プロパンガス基本料金 | 従量料金(1㎥あたり) | 月額目安(5㎥使用) |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 約2,100円 | 約680円 | 約5,500円 |
| 東京 | 約1,700円 | 約520円 | 約4,300円 |
| 大阪 | 約1,800円 | 約540円 | 約4,500円 |
| 沖縄 | 約1,700円 | 約560円 | 約4,500円 |
北海道はプロパンガスが全国で最も高い地域の一つ。冬場の給湯・暖房でガスを大量に使うため、年間のガス代が10万円を超えることも珍しくありません。
地域別の詳しいデータは北海道のガス代、東京のガス代、大阪のガス代で確認できます。
賃貸でガスの種類を選ぶときのチェックポイント
賃貸物件を選ぶとき、ガスの種類は見落としがちなポイントです。以下をチェックしましょう。
- 物件情報の「設備」欄:「都市ガス」か「プロパンガス(LPガス)」か必ず確認
- プロパンの場合はガス会社を確認:業者によって料金が大きく異なるため、入居前に料金表を請求する
- 給湯器の種類:古い給湯器だと効率が悪く、ガス代が余計にかかる
- コンロの種類:IHクッキングヒーターならガス代はかからない(ただし電気代が増える)
- 家賃との総合比較:プロパンガス物件は家賃が安い傾向がある。月の差額を計算して総合的に判断
正直なところ、プロパンガスの物件は家賃が月5,000〜10,000円安いことも多いです。家賃の差とガス代の差を比べて、トータルでお得な方を選ぶのが賢い方法です。
よくある質問
Q. プロパンガスの物件で、ガス会社を自分で変更できますか?
賃貸の場合、ガス会社は大家さんが契約しているため、入居者が勝手に変更することはできません。持ち家の場合は自由に変更可能です。プロパンガス会社の切り替えで月2,000〜3,000円安くなるケースもあります。
Q. 都市ガスが来ているエリアかどうか、どうやって調べますか?
各都市ガス会社のWebサイトで供給エリアマップが公開されています。東京ガス、大阪ガス、西部ガスなど、地域の大手ガス会社のサイトで確認できます。
Q. オール電化のデメリットは?
停電時に調理も給湯もできなくなること、IH対応の調理器具が必要なこと、電気料金の値上がりリスクを一身に受けることなどが挙げられます。災害対策として、カセットコンロを1台用意しておくと安心です。
Q. プロパンガスの料金が高すぎる場合、相談窓口はありますか?
「一般社団法人プロパンガス料金消費者相談センター」や、各都道府県の消費生活センターに相談できます。不当に高い料金の場合は、適正価格への交渉をサポートしてもらえることがあります。