プロパンと都市ガスの料金差
「プロパンガスって高いよね…」と感じている方、その感覚は正しいです。一般的に、プロパンガスは都市ガスと比べて1.5〜2倍の料金がかかると言われています。
具体的な数字で見てみましょう。
| 項目 | 都市ガス | プロパンガス |
|---|---|---|
| 基本料金(月額) | 約750〜1,000円 | 約1,500〜2,000円 |
| 従量単価(1㎥あたり) | 約130〜160円 | 約300〜600円 |
| 一人暮らし月額目安 | 約3,000〜4,000円 | 約5,000〜8,000円 |
| 二人暮らし月額目安 | 約4,500〜6,000円 | 約8,000〜13,000円 |
一人暮らしでも月2,000〜4,000円、年間で2.4万〜4.8万円の差が出ることになります。家族世帯なら年間5万円以上の差になることも珍しくありません。
お住まいの地域のガス代の目安は都道府県別ガス代データで確認できます。
切り替えられるか確認する方法
「じゃあすぐに切り替えたい!」と思うかもしれませんが、まず確認しなければならないのは都市ガスの供給エリアかどうかです。
都市ガスは地中のガス管を通じて供給されるため、ガス管が通っていない地域では利用できません。確認方法は以下のとおりです。
確認方法1:ガス会社のWebサイトで調べる
お住まいの地域のガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)のWebサイトで供給エリアマップを確認できます。
確認方法2:自治体に問い合わせる
市区町村の窓口に問い合わせると、ガス管の整備状況を教えてもらえます。
確認方法3:不動産会社に聞く
賃貸物件の場合は、不動産会社や管理会社が把握していることが多いです。
なお、日本全体でのガス種別のシェアはおおよそ以下のとおりです。
| ガス種別 | 全国の世帯シェア |
|---|---|
| 都市ガス | 約53% |
| プロパンガス(LPガス) | 約40% |
| オール電化・その他 | 約7% |
都市部では都市ガスが多く、郊外や地方ではプロパンが多い傾向です。
切り替えの手順(5ステップ)
都市ガスの供給エリアであることが確認できたら、以下の手順で切り替えを進めます。
ステップ1:都市ガス会社に問い合わせる
お住まいの地域の都市ガス会社に連絡し、切り替え可能かどうかの現地調査を依頼します。多くの場合、無料で調査してもらえます。
ステップ2:現地調査と見積もり
ガス管の引き込みが必要かどうか、宅内のガス配管やガス器具の交換が必要かどうかを確認します。この段階で工事費用の見積もりが出ます。
ステップ3:プロパンガス会社への解約連絡
現在のプロパンガス会社に解約の意思を伝えます。契約期間や違約金の有無を確認しましょう。ボンベの撤去日も調整します。
ステップ4:工事の実施
道路からガス管を引き込む工事と、宅内の配管工事を行います。工事期間は通常1〜3日程度です。工事中はガスが使えない時間帯があります。
ステップ5:ガス器具の確認と開栓
都市ガス用のガス器具に交換(または変換)し、ガスの開栓作業を行います。立ち会いが必要です。
東京エリアのガス代は東京のガス代データで確認できます。
切り替えにかかる費用
気になるのが切り替え費用ですよね。状況によって大きく異なりますが、目安をまとめました。
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| ガス管引き込み工事 | 10万〜20万円 | 道路から敷地内への新規引き込み |
| 宅内配管工事 | 5万〜15万円 | 既存配管を流用できる場合は安い |
| ガス器具の交換 | 3万〜10万円 | コンロ・給湯器など |
| プロパン解約の違約金 | 0〜15万円 | 契約内容による |
| 合計目安 | 15万〜50万円 |
初期費用はそれなりにかかりますが、毎月のガス代差額で回収できます。たとえば月4,000円の差額なら、約3〜10年で元が取れる計算です。
ガス代の具体的な差額はガス代計算ツールでシミュレーションできます。
注意点とデメリット
切り替えにはメリットが大きいですが、注意すべき点もあります。事前に確認しておきましょう。
1. 賃貸物件では大家の許可が必要
賃貸の場合、ガスの種別変更は建物の設備に関わるため、必ず大家さんや管理会社の許可を取ってください。実際のところ、賃貸でのガス種変更は難しいケースが多いです。
2. プロパンの解約違約金に注意
プロパンガスの契約に「無償貸与契約」が含まれている場合、契約期間内の解約には残存価格分の違約金が発生することがあります。契約書をよく確認しましょう。
3. 都市ガスの火力はプロパンより弱い
プロパンガスの方が熱量が高い(都市ガスの約2.2倍)ため、料理でガスの火力にこだわる方は違いを感じるかもしれません。ただし、一般家庭の調理には影響がないレベルです。
4. 災害時の復旧はプロパンの方が早い
プロパンガスは各戸にボンベがあるため、災害時の復旧が早いという利点があります。都市ガスは地中のガス管が損傷すると復旧に時間がかかることがあります。
5. 工事中はガスが使えない
切り替え工事中は半日〜1日程度ガスが使えません。入浴や調理の計画を立てておきましょう。
電気とガスのどちらがお得か迷っている方は、電気vsガス比較ツールも参考にしてみてください。
Q. 切り替え工事はどのくらいの期間がかかりますか?
現地調査から切り替え完了まで、通常1〜2ヶ月程度です。工事自体は1〜3日で終わりますが、調査・見積もり・スケジュール調整に時間がかかります。
Q. マンションでもプロパンから都市ガスに変えられますか?
マンションの場合は、管理組合の決議が必要になるケースが多いです。個人の判断では変更できないため、まずは管理組合や管理会社に相談してください。
Q. 都市ガスにも料金プランの選択肢はありますか?
2017年のガス自由化以降、都市ガスも複数の会社から選べるようになりました。電気とのセット割引を提供している会社もあるので、比較検討をおすすめします。
Q. プロパンガスのまま安くする方法はありますか?
プロパンガス会社の切り替えで料金が下がるケースがあります。プロパンガスは自由料金なので、複数の会社から見積もりを取って比較するのが有効です。