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不動産売却の流れ完全ガイド2026 — 査定〜引渡しまで

不動産売却の全ステップを完全整理。査定・媒介契約・販売活動・契約・決済・引渡しまでの所要期間と必要書類、各段階の注意点を2026年版で解説。初めての売却でも全体像が掴める実務ガイド。

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不動産売却の流れ — 結論「平均3〜6か月、書類準備で1か月縮まる」

不動産を売ろうと決めても、「何から手をつけて、どんな順番で進めるのか」が見えないと、不動産会社に言われるがまま動いてしまいがちです。結論を先に言うと、不動産売却は査定→媒介契約→販売活動→契約→決済の5フェーズで、平均3〜6か月かかります。

正直なところ、必要書類を早めに揃えるかどうかで、全体スケジュールが1か月くらい変わります。とくに登記簿謄本・登記識別情報(権利証)・境界確認書あたりは、揃えるのに時間がかかるので、査定依頼と並行して動き始めるのが理想です。

この記事では、2026年5月時点の一般情報として、不動産売却の全ステップを「必要書類・期間・注意点」とセットで整理します。個別事案は不動産仲介業者・税理士・司法書士など専門家に相談を併用してください。

不動産売却の全体スケジュール

フェーズ内容所要期間の目安
1. 事前準備相場確認・書類収集・住宅ローン残債確認1〜2週間
2. 査定机上査定・訪問査定で売出価格の根拠を確認1〜3週間
3. 媒介契約専属専任・専任・一般から選択査定後すぐ
4. 販売活動レインズ登録・広告・内覧対応1〜3か月
5. 売買契約買付申込・条件交渉・契約締結・手付金受領1〜2週間
6. 決済・引渡し残代金受領・所有権移転登記・引渡し契約から1〜2か月
7. 確定申告譲渡所得税の申告・納付(翌年)翌年2/16〜3/15

合計で平均3〜6か月、確定申告まで含めると約1年がかりの取引になります。築古・郊外・大規模物件ほど販売期間が伸びる傾向です。

ステップ1 事前準備 — 書類集めが勝負

査定依頼を出す前に、最低限以下の書類・情報を整理しておくと、その後の動きが圧倒的にスムーズです。

必要書類(代表的なもの)

  • 登記簿謄本(登記事項証明書):法務局で取得(オンライン480円・窓口600円)
  • 登記識別情報(または権利証):購入時に法務局から交付
  • 固定資産税納税通知書:毎年4〜6月頃に市区町村から届く
  • 住宅ローン残高証明書:金融機関から取得
  • 購入時の売買契約書・重要事項説明書:取得費の証拠
  • マンション管理規約・長期修繕計画(マンションの場合)
  • 境界確認書・地積測量図(一戸建て・土地の場合)
  • 建築確認済証・検査済証
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)

とくに登記識別情報(権利証)を紛失している場合、再発行はできず、決済時に司法書士の本人確認手続きが必要になります(費用5〜10万円目安)。早めに手元にあるかチェックしておきましょう。

住宅ローン残債の確認

住宅ローンが残っている場合、売却代金 + 自己資金で残債を完済できないと、原則として売却できません(抵当権が外せないため)。残債が売却額を上回る「オーバーローン」の場合は、住み替えローンや任意売却の検討が必要です。詳しくは住宅ローンが払えないときの対処法2026を参照してください。

ステップ2 査定 — 机上と訪問の使い分け

査定には大きく2種類あります。

種類方法所要時間精度こんなときに
机上査定(簡易査定)築年数・面積・所在地・成約事例から概算当日〜数日±10〜20%相場感だけ知りたい
訪問査定実際に物件を見て室内状態・眺望等を加味1〜2週間±5%程度本気で売却検討

査定額は不動産会社によって数百万円〜1,000万円単位で違うことがあります。3〜6社に依頼して比較するのが目安です。詳しい比較ポイントはマンション売却 査定サイト徹底比較2026を参照してください。

ステップ3 媒介契約 — 3種類の選び方

契約形態複数社と契約自己発見取引レインズ登録義務業務報告頻度
一般媒介可能可能なし義務なし
専任媒介不可(1社のみ)可能7営業日以内2週に1回以上
専属専任媒介不可(1社のみ)不可5営業日以内1週に1回以上

人気物件で複数社に競争してほしいなら一般媒介、信頼できる1社に集中対応してほしいなら専任・専属専任、というのがざっくりした目安です。媒介契約期間は最長3か月(専任・専属専任)で、合意で更新します。

ステップ4 販売活動 — 内覧対応が成約のカギ

媒介契約後、不動産会社は以下の販売活動を行います。

  • レインズ(不動産流通機構)への物件登録
  • 自社サイト・SUUMO・HOME'S・at home等のポータルサイト掲載
  • 新聞折込チラシ・物件チラシのポスティング
  • 近隣業者へのオープンハウス情報共有
  • 購入希望者からの問合せ対応・内覧調整

内覧時のポイント

実は、内覧の印象が成約スピードと価格を大きく左右します。最低限以下を意識しましょう。

  • 玄関・水回り(キッチン・浴室・トイレ)を徹底的に清掃
  • 窓を開けて空気を入れ替え、明るい照明をつける
  • 物が多い場合は事前にトランクルーム等で減らす
  • 不具合(雨漏り・シロアリ等)は隠さず正直に伝える(契約不適合責任のリスク回避)

ステップ5 売買契約 — 手付金は売買代金の5〜10%

買主から購入の意思表示(買付申込書)を受け取り、価格・引渡し時期・付帯設備等の条件を交渉します。条件がまとまったら売買契約を締結し、手付金(一般に売買代金の5〜10%)を受領します。

売買契約書の主な確認ポイント

  • 売買代金・支払方法・支払日
  • 手付金額・違約金額
  • 引渡し時期・物件の引渡し条件
  • 付帯設備の有無(エアコン・照明・カーテン等)
  • 契約不適合責任の範囲・期間
  • 住宅ローン特約(買主のローン審査否認時の白紙解除条項)
  • 固定資産税・管理費の精算方法

ステップ6 決済・引渡し — 半日で全部終わる

決済日は、買主の住宅ローン融資実行に合わせて設定されます。一般的に金融機関の店舗に売主・買主・仲介業者・司法書士が集まり、以下を一気に進めます。

  1. 司法書士が登記必要書類を確認
  2. 買主が残代金を売主口座に振込
  3. 売主が抵当権抹消費用・仲介手数料を支払い
  4. 固定資産税・管理費の日割り精算
  5. 司法書士が法務局へ所有権移転登記・抵当権抹消登記を申請
  6. 鍵・書類の引渡し

朝に始めて昼過ぎには終わるのが一般的です。引渡し当日までに荷物搬出と最終クリーニングを完了させておきましょう。

ステップ7 確定申告 — 翌年2/16〜3/15

売却で譲渡所得が出た場合、または3,000万円特別控除などの特例を使う場合は、売却した翌年に確定申告が必要です。詳しくは不動産売却にかかる税金完全ガイド2026を参照してください。

スムーズに売却を進めるためのチェックリスト

  • 登記識別情報(権利証)を手元で確認
  • 住宅ローン残債を金融機関で確認
  • 購入時の売買契約書・領収書を探す(取得費の証拠)
  • マンションは管理規約・修繕積立金残高を確認
  • 一戸建ては境界確定の有無を確認
  • 3〜6社に査定依頼し、根拠が論理的な会社を選ぶ
  • 媒介契約は形態と期間を理解して締結
  • 内覧前は清掃・換気・照明で印象を最大化
  • 売買契約書の付帯設備・契約不適合責任を必ず確認
  • 決済日までに引越し・最終クリーニングを完了
  • 翌年2/16〜3/15の確定申告を忘れない

よくある質問

Q. 不動産売却にはどれくらいの期間がかかりますか?

A. 平均3〜6か月が目安です。査定〜媒介契約に2〜4週間、販売活動に1〜3か月、契約〜引渡しに1〜2か月という配分です。立地が良く適正価格で出せば1〜2か月で売れることもあれば、築古・郊外物件では半年〜1年かかることもあります。

Q. 査定は何社に依頼するのが適切ですか?

A. 3〜6社が目安です。1社だけでは価格のばらつきが見えず、多すぎると対応が大変です。一括査定サイトを使う場合も、訪問査定までお願いするのは3社前後に絞るのが現実的です。

Q. 売却で必要な書類はいつまでに揃えればよいですか?

A. 登記識別情報・固定資産税納税通知書・住宅ローン残高証明書あたりは査定段階から必要です。境界確認書・建築確認済証など時間がかかる書類は、査定依頼と並行して準備を始めると安心です。

Q. 住宅ローンが残っていても売却できますか?

A. 売却代金 + 自己資金で残債を完済できれば売却可能です。残債が売却額を上回る「オーバーローン」の場合は、住み替えローンや任意売却を検討します。詳しくは住宅ローン関連ガイドを参照してください。

Q. 仲介手数料はいつ・いくら支払いますか?

A. 売買代金400万円超なら「売却価格×3%+6万円+消費税」が上限の目安です。一般に売買契約締結時に半額、引渡し時に残り半額を支払う2回払いが多いですが、決済時に一括という場合もあります。

Q. 内覧時に売主が立ち会う必要はありますか?

A. 居住中であれば売主立会いが一般的、空き家なら不動産会社のみで対応することも可能です。立ち会う場合は、買主の質問に丁寧に答えつつ、過度な営業トークは控えるのがコツです。

Q. 売買契約を結んだ後でキャンセルできますか?

A. 手付解除期間内なら可能ですが、売主からの解除は手付金の倍返しが必要です。買主の住宅ローン審査が下りなかった場合は「住宅ローン特約」により白紙解除になります。引渡し後の解除は契約違反になり、高額な違約金が発生するリスクがあります。

Q. 引渡し前に荷物が片付かないとどうなりますか?

A. 売買契約書には「引渡し時の物件状態」が明記されており、原則として室内を空にして引渡す必要があります。残置物がある場合は撤去費用を売主負担で精算するか、契約違反扱いになることがあります。スケジュール余裕を持って引越し計画を立てましょう。

Q. 確定申告は自分でできますか?

A. 国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で自力作成も可能ですが、3,000万円特別控除・買い替え特例・相続物件の特例など複雑な案件は税理士依頼が安心です。報酬は5〜15万円が目安です。

※本記事の手順・期間・税率は2026年5月時点の一般的な目安です。個別事案の売却手続きは不動産仲介業者・司法書士・税理士など専門家に相談してください。最新の制度は国土交通省・法務省・国税庁の公式情報でご確認ください。

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