年金生活者支援給付金とは
年金生活者支援給付金は、所得が一定基準以下の年金受給者に、年金に上乗せして支給される給付金です。消費税率引き上げ分を財源に、生活を支える目的で設けられました。対象なのに知らずに受け取り損ねている人もいるため、本記事で仕組みと申請方法を整理します。
金額・基準は改正される場合があるため、本記事は一般的な目安としてご覧ください。
給付金は3種類
| 種類 | 対象 |
|---|---|
| 老齢年金生活者支援給付金 | 所得の低い老齢基礎年金の受給者 |
| 障害年金生活者支援給付金 | 所得の低い障害基礎年金の受給者 |
| 遺族年金生活者支援給付金 | 所得の低い遺族基礎年金の受給者 |
本記事では主に「老齢年金生活者支援給付金」を中心に解説します。
老齢給付金の対象になる条件
次の3つをすべて満たす人が対象です。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 65歳以上で老齢基礎年金を受給している |
| 世帯の課税状況 | 同一世帯の全員が市町村民税非課税 |
| 所得基準 | 前年の年金収入額+その他所得の合計が約88万円以下が目安 |
※所得基準額は毎年見直されます。基準を少し超える人には、急に給付がゼロにならないよう「補足的老齢年金生活者支援給付金」という調整給付の仕組みもあります。
いくらもらえる?金額の目安
| 給付金の種類 | 金額の目安(月額) |
|---|---|
| 老齢年金生活者支援給付金 | 保険料納付月数に応じて月額最大5,000円台+保険料免除期間分の加算 |
| 障害年金生活者支援給付金(障害等級2級) | 月額約5,000円台 |
| 障害年金生活者支援給付金(障害等級1級) | 月額約6,000円台 |
| 遺族年金生活者支援給付金 | 月額約5,000円台 |
※老齢給付金は「保険料を納めた期間」と「保険料を免除された期間」で計算され、人により金額が異なります。年額にすると数万円規模の上乗せになります。
申請手順
給付金は請求の手続きをしないと受け取れません。次の手順で申請します。
- 請求書(はがき型など)が届くか確認する — 新たに対象になりそうな人には日本年金機構から請求書が送られます。
- 必要事項を記入する — 届いた請求書に氏名・基礎年金番号などを記入します。
- 返送する — 同封の封筒で日本年金機構へ返送します(窓口提出も可)。
- 審査・決定を待つ — 要件を満たすと支給が決定されます。
- 年金とあわせて受け取る — 給付金は年金と同じ口座に、年金とあわせて振り込まれます。
主な必要書類・準備物は以下の通りです。
- 年金生活者支援給付金請求書(日本年金機構から送付)
- 基礎年金番号がわかるもの
- 年金を受け取っている口座の情報
- 新たに年金を請求する人は、年金請求書と一緒に手続き可能
もらい忘れを防ぐポイント
- 請求書が届いたら早めに返送 — 一度手続きをすれば、原則翌年度以降は自動的に判定されます(毎年の再請求は不要)。
- 所得状況が変わったら対象になることも — 配偶者が亡くなった、収入が減ったなどで新たに対象になる場合があります。
- 請求書が見当たらない場合 — 日本年金機構の専用ダイヤルや年金事務所に相談すれば確認できます。
- 世帯全員が非課税かを確認 — 同居する家族に課税者がいると対象外になります。
給付金とあわせて確認したい制度
1. 自分の年金額を確認 — 年金の平均受給額ガイドで受給額を把握。
2. 手取りベースで家計を点検 — 年金の手取りガイドで天引き後の金額を確認しましょう。
3. 老後の収支を試算 — 老後資金シミュレーターと年金シミュレーターで全体像を整理。
4. 遺族年金も確認 — 配偶者を亡くした方は遺族年金ガイドもあわせてどうぞ。
よくある質問
Q. 給付金は毎年申請が必要ですか?
A. 一度認定されれば、原則として翌年度以降は自動的に所得状況が判定され、要件を満たす限り継続して支給されます。毎年の再請求は不要です。
Q. 請求書が届かない場合はどうすればよいですか?
A. 対象になりそうなのに請求書が届かない場合は、日本年金機構の専用ダイヤルや最寄りの年金事務所に問い合わせてください。請求書を取り寄せられます。
Q. 給付金には税金がかかりますか?
A. 年金生活者支援給付金は非課税です。受け取っても所得税・住民税の課税対象にはなりません。
※年金額・条件・税制は改正される場合があります。最新かつ正確な情報は日本年金機構・お住まいの自治体の公式情報でご確認ください。